東南アジア発のコンテンポラリー・アート

東京を訪れるというのに、歌麿の雪のように白い肌の女性たちから、北斎の堂々たる波までその伝統日本美術のきらびやかなコレクションを見ないのは、怠慢でしょう。しかし、この夏、日本の首都はもっとコンテンポラリーな芸術で満たされます。今年最も期待を集めているエキシビション、サンシャワーは、これまでに東京を彩った東南アジアのアートのコレクションとしては最大です。

定評ある86人の才人(ベトナム、タイ、ミャンマー、シンガポール、フィリピン、マレーシア、ラオス、インドネシア、カンボジア、ブルネイより)による刺激的な作品の中には、著名なフォトメディア・クリエイターであり映画プロデューサーであるイー・イランやパフォーマンス・アーティストのリー・ウェン、ベネチア・ビエンナーレ2011年代表のジョンペット・クスウィダナントの作品も含まれます。また、経済面とアートシーン両面における東南アジアの隆盛を祝うに際して、ASEAN(東南アジア諸国連合)の50周年以上に絶好の機会があるでしょうか?

 

作品は、9つの異なるカテゴリーに分類され、革命、精神性、日常の暮らしなどの様々な文化的アイデンティティーにまたがる探索的なテーマが、大規模なインスタレーションやインタラクティブなアートワーク、絵画、彫刻など、1980年代までさかのぼりつつ展示されます。

 

見るべき作品は多々あります。フェリックス・バコロールの荒れそうな空模様は、1000個以上のカラフルな風鈴が天井から吊られています。リュウ・クンユウの途方もない目を奪うコラージュそびえ立つ街は、マレーシアの都市の密度を思わせます。ナウィン・ラワンチャイクルンふたつの家の物語は、チェンマイのワロロット・マーケットにあった父親の織物商店の実物のレプリカで、その中に複雑に入り組んで彼の家族や、市場のその他の店主たちの絵が見られます。

 

それでもまだ足りない場合には、多くの展示に並行し、様々な魅力的な文化プログラムが用意されており、アーティストやギャラリーのキュレーターたちによるトーク、あらゆる年齢の子供たち、高齢者、家族、教師に視覚や聴覚障害者を対象にしたセッションが計画されています。

 

この素晴らしいショーケースを開催するのは、六本木の最も文化的に実り豊かなスポット2か所で、徒歩圏内にあります。ギャラリーウォークは、ドラマチックなコンテンポラリーなスペース 森美術館 (空の高さにあるレストランザ・ムーンに加え、足元が揺れるような東京の眺めを得られる展望台があります)から開始して、その後急ぎ足で輝ける建築物国立新美術館に移り、残りの作品を鑑賞しましょう。

必須作品を一通りチェックしたら、会場のブラッスリーポール・ボキューズ・ミュゼで振り返り、ランチの素晴らしいプレートを堪能し、最後は、最良の日本のデザインの揃う気の利いたギフトショップでしめくくりましょう。行列を避けるには、入場券は事前に予約されるかミュージアムリンクパスをお求めください。

 

2017年10月23日まで。

サンシャワー/ sunshower2017.jp

森美術館/ 六本木ヒルズ森タワー 53階 / 港区六本木6丁目10-1 / 電話(03) 5777-8600 / 水-日 10:00-22:00、火曜日 10:00-17:00 / mori.art.museum

国立新美術館 /港区六本木7丁目22-2 / 日曜日、月曜日、水曜日、木曜日 10:00-18:00、&金曜日および土曜日 10:00-21:00 / nact.jp